定年という概念はもちろん看護師にもあり、これは働く医療機関によって異なります。たとえば、多くの公立病院では60歳が定年であることが一般的です。60歳が定年である理由には、看護師の仕事には多くの体力や気力を使うことが挙げられます。
その一方、民間病院の場合には、定年制度を導入していないケースも珍しくありません。中には75歳になっても、現役の看護師として働いている人もいます。しかし、こうしたケースは少ないのが現状です。
一般的に60歳から65歳を目安にして、退職してしまう人が少なくありません。これは、やはり体力や気力が落ちてしまい、看護師の仕事を続けていくことが難しくなるためです。
また、生涯現役として働き続けると、年金の支給金額が少なくなることもあります。この問題はあまり知られていませんが、看護師として生涯現役を目指す人は知っておきたいポイントと言えます。
60歳を超えても働き続けると、年金が一部しか支給されなくなる可能性が出てくるのです。また、収入が高くなればなるほど、支給される厚生年金額も少なくなる傾向にあります。
したがって、看護師の仕事にやりがいを感じて生涯現役でいたいと思っていない場合には、現役として働き続けずに退職を考えるのも良いかもしれません。年金額については、年金事務所に確認してみると良いです。
支給される金額がどれほど減少するのか、それとも減少しないのかをチェックしましょう。もし、減額する可能性がないのであれば、生涯現役でいることも選択肢の一つと言えます。